2026.7.27
「導入したのに使われない」を防ぐ、介護DXの進め方。
機器選び・補助金申請・職員研修・定着支援まで、導入前後で考えるべきこと。

この記事はこんな方向けです
- 介護施設の経営層
- 施設長
- 法人本部のDX推進担当者
- 介護DXの導入を検討している施設担当者
- 補助金や助成金を活用した生産性向上に関心がある方
「導入したのに使われない」を防ぐ、介護DXの進め方。
介護DXに取り組みたい。
そう考えていても、最初の一歩で迷う施設は少なくありません。
見守り機器から始めるべきか。
記録や情報共有を見直すべきか。
補助金や助成金を先に調べるべきか。
通信環境を整えるべきか。
現場の負担をどこから減らすべきか。
課題は見えていても、何から手をつけるべきかを判断するのは簡単ではありません。
さらに、介護DXは機器を導入すれば終わるものでもありません。
導入した機器が現場で使われなければ、負担軽減にはつながりません。
補助金や助成金を活用するにも、制度やスケジュールの整理が必要です。
複数のメーカーやサービスが関わる場合は、調整そのものが施設側の負担になることもあります。
だからこそ、介護DXでは、導入前から導入後までを一つの流れとして考える必要があります。
BCCの介護DX生産性向上サポートは、ご相談から、機器選び、補助金申請の支援、導入、現場定着、継続フォローまでをワンストップで支援するサービスです。
今回は、介護DXを進めるうえで、「導入したのに使われない」を防ぐために、導入前後で何を考えるべきかを整理します。
介護DXで大切なのは、機器を入れることではなく、現場で使われる状態まで整えることです。
第1章
最初に整理したいのは、「何を入れるか」ではなく「何に困っているか」。
介護DXの相談では、「見守り機器を入れたい」「記録をICT化したい」といった具体的な話から始まることがあります。
もちろん、機器やサービスを選ぶことは重要です。
ただし、その前に整理すべきことがあります。
施設として、何に困っているのか。
現場では、どの業務が負担になっているのか。
夜勤、記録、情報共有、見守り、移乗、排泄、通信環境のうち、どこに優先度があるのか。
経営層と現場で、課題の見え方に違いはあるのか。
すでに導入している機器やソフトはあるのか。
ここを整理しないまま機器を選ぶと、導入後に「使われない」「現場に合わない」「既存環境とつながらない」といった問題が起こりやすくなります。
BCCの介護DX生産性向上サポートでは、まず施設の話を聞くところから始めます。
「DXしたい」という相談でなくても構いません。
夜勤の負担を減らしたい。
記録業務を軽くしたい。
職員の身体的負担を減らしたい。
補助金を活用したい。
複数のメーカーに聞いて回るのが大変。
何から相談すればいいかわからない。
そうした段階から、課題と優先順位を整理していきます。
介護DXの最初の一歩は、機器を決めることではありません。
施設の状況を把握し、「どこから始めるべきか」を見つけることです。


阿部 正織
BCC株式会社 ヘルスケアカンパニー
第1ヘルスケア支援グループ マネージャー
介護施設におけるDX導入支援に携わり、施設ごとの課題整理、機器選定、補助金活用、導入前後の調整、現場定着支援までを担当。見守り・転倒予防、記録・情報共有、補助金・体制づくり、業務改善・職員教育、機器調達・人的支援、通信インフラ整備など、複数領域を横断した伴走支援を行っている。
介護DXは、機器を導入して終わりではありません。施設の課題を整理し、現場で使われる状態まで整えることが大切です。
第2章
補助金や助成金は、導入計画と一緒に考える。介護DXを進めるうえで、補助金や助成金の活用は重要なテーマです。
一方で、制度は複雑です。
どの制度が自施設に合うのか。
どのタイミングで申請すべきか。
必要な書類は何か。
機器選定や導入スケジュールと、どう連動させるのか。
施設側だけで調べ、判断し、申請準備を進めるのは簡単ではありません。
BCCの介護DX生産性向上サポートでは、補助金・助成金の活用や体制づくりも、支援領域の一つにしています。
たとえば、活用可能な制度の確認、申請スケジュールの整理、必要書類の準備、要件に合わせた導入計画の検討などを、施設の状況に応じて支援します。
ここで大切なのは、補助金や助成金を、機器選定と切り離して考えないことです。
どの課題を解決したいのか。
どの機器やサービスを導入するのか。
どのような体制で運用するのか。
制度上の要件に合っているのか。
導入後にどのような運用を想定するのか。
こうした点を合わせて考えることで、補助金や助成金は、単なる資金面の話ではなく、施設の生産性向上を進めるための設計材料になります。
介護DXでは、導入したいものを決めてから制度を探すのではなく、課題、制度、機器、運用を同時に整理することがポイントです。
補助金や助成金は、導入計画と切り離さず、課題整理・機器選定・運用設計とあわせて考えることがとても重要なのです。
第3章
介護DXは、複数の領域を組み合わせて考える。
介護DXといっても、対象となる領域は一つではありません。
BCCの介護DX生産性向上サポートでは、次のような領域を支援対象としています。
- 見守り・転倒予防
- 記録・情報共有
- 補助金・体制づくり
- 業務改善・職員教育
- 機器調達・人的支援
- 課題別パッケージ
また、取扱商材ラインナップとして、見守り・センサー、介護ソフト、ウェアラブル、インカム、バイタル計測、排泄ケア、移乗・アシストスーツ、通信環境・Wi-Fi、コミュニケーション、ナースコールなどの取り扱いがあります。
施設の課題によって、必要な組み合わせは変わります。
たとえば、夜勤負担を軽減したい場合は、見守り機器だけでなく、ナースコール、通信環境、記録との連携、職員の運用フローまで関わることがあります。
記録業務を軽くしたい場合も、介護ソフトだけでなく、情報共有、職員教育、既存システムとの接続、現場での入力ルールが関係します。
身体的負担への対策では、移乗支援機器やアシストスーツだけでなく、業務フローや職員の使い方の理解も重要になります。
つまり、介護DXは単独の機器だけで完結するものではありません。
選択肢が多いことは、施設にとって必ずしも楽なことではありません。

どれを選ぶべきか。
何を組み合わせるべきか。
今ある設備を活かせるのか。
メーカーごとの違いをどう見るべきか。
そうした判断を施設側だけで行うのは負担が大きいものです。
BCCの役割は、複数の選択肢を並べることではありません。
施設の課題に応じて、必要な領域を整理し、現場で使える組み合わせとして提案することです。
介護DXでは、見守り、記録ICT、補助金、業務改善、機器、通信環境などを横断して考えながら進める必要があるのです。
第4章
導入中に見るべきものは、機器の設置だけではない。
繰り返しますが、介護DXでは、機器を発注し、設置すれば終わりではありません。
施設の業務フローに入るか。
職員が使えるか。
通信環境に問題はないか。
既存の介護ソフトやナースコールとの関係はどうか。
夜勤帯や申し送りで、どのように運用するのか。
トラブルが起きたとき、誰が対応するのか。
導入中には、こうした点を一つずつ確認する必要があります。
BCCの介護DX生産性向上サポートでは、相談後、施設診断・ヒアリングを行い、現状の業務フロー、設備状況、職員体制、入居者の特性などを確認します。
そのうえで、最適プランや補助金スキームを提示し、導入時には機器の発注・設置、ソフトの設定、ネットワーク整備、職員研修を進めます。
ここで重要なのは、導入を「作業」として終わらせないことです。
新しい機器やシステムは、現場にとって新しい動きが増えることでもあります。
だからこそ、職員研修や運用フローの調整が必要です。
誰が見るのか。
いつ確認するのか。
記録とどうつなぐのか。
通知が来たらどう動くのか。
夜勤帯ではどう使うのか。
こうした運用の細部が整理されていなければ、せっかく導入した機器も使われにくくなります。
介護DXの導入中に見るべきものは、機器が設置されたかどうかだけではありません。
現場の動きの中に、無理なく入っているかどうかです。
導入中は、機器の設置だけでなく、職員研修、運用フロー、通信環境、既存設備との関係まで確認する必要があります。

第5章
導入後の定着まで、支援は続く。
BCCの介護DX生産性向上サポートは、導入したその日が支援のゴールではありません。
むしろ、導入後にこそ確認すべきことがあります。
実際に使われているか。
職員が困っている点はないか。
夜勤帯や忙しい時間帯でも運用できているか。
トラブル時の対応が整理されているか。
追加導入や設定変更が必要ではないか。
制度改定や人員体制の変化に対応できるか。
導入後の運用が整っていなければ、機器やサービスは施設の中で定着しません。
BCCの介護DX生産性向上サポートでは、導入後も、定着伴走・継続フォローを行います。

BCCの介護DX生産性向上サポートにおける導入の流れは、次の通りです。
- 無料相談
- 施設診断・ヒアリング
- 最適プラン・補助金スキーム提示
- 導入・現場常駐サポート
- 定着伴走・継続フォロー
ここで大切なのは、介護DXを一度きりの導入案件として見ないことです。
施設の状況は、日々変わります。
職員が入れ替わる。
担当者が変わる。
制度が改定される。
利用者の状態が変わる。
追加の課題が見えてくる。
そのたびに、運用を見直す必要があります。
介護DXは、導入して終わりではなく、現場に合わせて育てていくものです。
だからこそ、BCCは導入後も継続して関わり、施設の変化に合わせて支援を続けます。
まとめ
介護DXを、現場で使われる仕組みにするために。
介護DXを進めるうえで大切なのは、何を導入するかだけではありません。
何に困っているのかを整理すること。
補助金や助成金を導入計画と合わせて考えること。
見守り、記録・情報共有、通信環境、業務改善、職員教育などを横断して見ること。
導入時に、現場の運用まで確認すること。
導入後も、定着状況を見ながら継続して改善すること。
これらを一つの流れとして考える必要があります。
BCCの介護DX生産性向上サポートは、ご相談から、機器選び、補助金申請の支援、導入、現場定着、継続フォローまでをワンストップで支援します。
介護DXは、機器を入れることが目的ではありません。
現場の負担が減ること。
職員が使えること。
施設の運用に合っていること。
利用者と向き合う時間を取り戻すこと。
導入後も、必要に応じて見直せること。
そこまで整って、はじめて意味を持ちます。
何から始めるべきか分からない段階でも構いません。
まずは、施設の状況を聞かせてください。
BCCは、介護DXの最初の一歩から、現場で使われる状態まで伴走します。